[VMware] vSAN 6.7 SSDの初期化

 

過去の投稿でも説明したことがありますが、vSANのESXiホストは再起動の際、キャッシュ用SSD上のログエントリを処理しメタデータテープルを作成します。そのため非vSANのESXiホストより時間を要します。

 

その部分が下の図の”Initializing SSD〜”のメッセージが表示される部分ですが、プログレスバーが進まないため、フリーズしたかのように見えます。つい電源ボタンを押してリセットしたくなりますが、実はちゃんと処理されています。(「Alt+F12」か「Alt+F1」を押下してみてください)

処理を高速化することはないとのことですので、早くなることはないかもしれません。

 

これがvSAN 6.7で改善されました。;)

上図のように、あとどれ位かかるのかが分かるようになりました。何%ログエントリ処理が行われ、あと何秒/分で完了するかが分かるので非常に便利です。

 

もうメンテナンスとか障害復旧からのESXiホストが中々上がって来ず、不安そうにモニタを見つめなくても良くなりました。;)

 

 

 

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[VMware] vSAN関連ツールの紹介

 

今日はオフィシャルではありませんが、vSAN導入に役に立つ良いツールを2つ紹介したいと思います。

 

まず1つは、サイジングツールです。vSANのサイジングツールは既に以下のオフィシャルなものがあります。

vSAN Hybrid TCO and Sizing Calculator
vSAN ReadyNode Sizer

 

ただ、オフィシャルなものは本当の意味でのサイジングツールのため正直なところ使いづらいです。というのも稼働するVM数やvmdkサイズなどもパラメータとして入力が必要で、単にキャパシティディスクとして2TBのHDDをディスクグループあたり5本搭載した5ホストの場合どのぐらいの容量が使えるのかと知りたい場合は少々面倒です。 自分はそう思ってます。 😉

 

“その通り!”と思っている方には是非このツールを使ってみてください。

vSAN Effective Capacity 

 

このツールはご覧のとおり簡単です。All-FlashかHybridかを選択し、ホスト数、ディスクグループ数、キャパシティディスク数とサイズとFTTを選択するだけで物理容量(RAW)やFTT適用時の利用領域などが簡単に分かります。 😉

注意が必要なのは、このツールはざっくりとしたサイジングをすぐに知りたい時だけにしてくださいなー。

 

もう1つはハードウェアのコンパチビリティが確認できるツールです。ご存知のとおりvSANのみならずHCI製品はハードウェア互換性にシビアです。きちんとサポートされているハードウェアはもちろん、ファームウェア/ドライバーバージョンを使用しないと動作そのものに影響を及ぼしたりします。

これもオフィシャルはHCLページがありますが、もっと分かりやすいツールがこれです。

vSAN HCL viewer

 

まあ、中身はオフィシャルHCLページから情報を引っ張ってきています。でも見やすいです。 😉 例えばVendor欄に”DELL”と入れるだけでDELL EMC社で使用しているコントローラやSSD、HDDがどのバージョンのvSANで利用できるか分かります。でもってオフィシャルHCLのリンクで詳細な情報も確認できますし、表示されるESXiバージョンをクリックしする互換性のあるファームウェアやドライバーをダウンロードすることができます。

 

サーバを新規導入する時はもちろん、既存サーバでのvSAN構成を検討する際に簡単に互換性が確認できます。

 

PS>紹介していうのも何なんですが、vSAN Effective Capacityは某社のDisk Usage Calculatorと似てます。(・・;) あと結果の”HA & Maintenance”がよく分かりません。ホスト障害やメンテナンスモード切り替えによる縮退運用を想定したのかな?と思ったりしてますが、その割には容量が多いですよねー。

 

[VMware] vExpert VSAN 2018を受賞しました

 

 

 

 

 

 

 

 

大変光栄なことに今年もvExpert VSAN 2018を受賞しました。

 

vExpert VSAN 2018 Announcement

 

vExpert VSANはvExpertのサブプログラムでvExpertの中からの応募者をvExpertチームとStorage & Availability部門(SABU)が審査し受賞者を決めます。同様のvExpertのサブプログラムはNSX、Cloudがあります。ちなみにNSXとCloudはそれぞれ8月、10月に発表されましたね。去年は。

 

まあ、とにかく嬉しいです。;)

 

日本から4名の方が受賞されたようで、同僚も受賞して嬉しい限りです。:)

 

あ、Horizon関連もありますが、なんかHorizonの場合はvExpertのサブプログラムではなく独立したプログラムのようです。正式名称はVMware EUC Championsです。

Here They Are: VMware 2018 EUC Champions

 

 

[VMware] vSAN キャッシュディスク障害時、ディスクグループが見えなくなる

 

※少し溜め込んだ内容です。

 

去年、vSAN関連tipsを投稿したことがあります。その中で、vSAN導入後の障害テストとして稼働中のディスクを抜くのではなく”vsanDiskFaultInjection.pyc”を使うようにと、紹介しました。このスクリプトを実行するとキャッシュ/キャパシティディスクに対して疑似障害を起こすことができます。

 

で、私自身もvSANを導入した際には”vsanDiskFaultInjection.pyc”でディスク障害テストを実行していますが、vSAN 6.5から想定外の実行結果になります。

何が想定外って、キャッシュディスクに疑似障害を起こすと、ディスクグループが見えなくなります。これはヨロシクありません。ディスクグループが見えなくなると何が問題かというと、そのディスクグループ内のキャパシティディスクを削除できないからです。キャパシティディスクを削除できないと、仮にキャッシュディスクを交換してディスクグループを再作成しようとしてもキャパシティディスクが表示されません。なぜならキャパシティディスクのメタデータは古いディスクグループに紐付いているままのためです。(もちろんキャパシティディスクは疑似障害を起こしてもディスクグループはちゃんと見えます。)

 

この事象、vSAN 6.5〜6.6.1のバグのようです。vSAN 6.2までは本バグの影響はなく、キャッシュディスクに疑似障害を起こしてもディスクグループは見えるため、Web Clientでキャパシティディスクまたはディスクグループを削除できます。そしてvSAN 6.7では本バグの解消(回避策?)されています。

 

検証環境で確認してみましょう。

 

上図は、vSAN 6.6.1の検証環境です。3ノード構成で最初のノード(n-esxi65-15)のキャッシュディスクに疑似障害を起こします。

 

“vsanDiskFaultInjection.pyc”スクリプトで”永続的なディスク失敗”状態にしました。

 

見えますか?最初のノード(n-esxi65-15)からディスクグループが見えなくなりました。ただキャッシュディスクとキャパシティディスクは見えます。でもでもでも… キャパシティディスクを削除する方法がありません。(;´Д`)

 

今度は、本バグが解消されたとされるvSAN 6.7の検証環境です。3ノード構成で最初のノード(n-esxi67-21)のキャッシュディスクに疑似障害を起こします。

 

“vsanDiskFaultInjection.pyc”スクリプトで”永続的なディスク失敗”状態にしました。

 

にゃ?解消されているはずのバージョンですがvSAN 6.6.1と同じく、ディスクグループが見えなくなり、しかもキャパシティディスクを削除するメニューが見当たりません。(・_・?)

 

HTML5 Clientで先程vSAN 6.7のクラスタを見てみます。するとHTML5 Clientにはきちんと[Remove Disk(s)]のボタンがありました。(゚∀゚) ご存知のとおり、Flash ClientはvSphere 6.7で非推奨に、次期バージョンでは非サポートになる予定のため、Flash Clientはこの機能が実装されてないわけです。

 

[Remove Disk(s)]をクリックするとキャパシティディスクを削除できるようなります。

 

綺麗に(?)削除されました。;)

 

ちなみに本バグに影響を受けているvSAN 6.5 〜 vSAN 6.6.1を使用している環境でもしキャパシティディスクに障害が起きた場合は、下記の手順で、ESXiから直接キャパシティディスクを削除します。

 

まずは、削除するキャパシティディスクのデバイス名を確認します。

esxcli vsan storage list

 

デバイス名を確認したら、下記のコマンドをキャパシティディスクごとに実行し削除します。

esxcli vsan storage remove –evacuation-mode=noAction –disk=デバイス名

 

 

 

 

[VMware] vSAN 6.2 Essentials 無料公開

vSAN界では有名な人物が2人います。Cormac HoganさんとDuncan Eppingさんがその2人です。

お2人ともにVMware社のSABU(Storage & Availability Business Unit)のCTOでありながらvSphere Clustering関連やストレージ、vSAN関連の有益な情報を数多く紹介しています。いつもお世話になっております! 🙂

 

この2人が執筆したEssential Virtual SAN (VSAN): Administrator’s Guide to VMware Virtual SANのvSAN 6.2対応版であるこの本を無料で公開してくれました。

Holiday gift: vSAN Essentials book available for free

vSAN Essentials e-book is now free

 

300ページに渡りアーキテクチャーをはじめインストール、ストレージポリシー、管理・運用、そしてトラブルシューティングまでvSANのすべてをカバーしています。vSAN 6.2版ではありますが、殆どの部分は現在でも十分活用できる内容ですのでvSANの管理者やこれからvSANを導入しようとする方には必読かもしれません。:)

 

改めてCormac HoganさんとDuncan Eppingさんに感謝の気持ちを伝えたいですね。:)

 

[Nutanix] Acropolis Block Services(ABS)について

 

※このエントリーは、Nutanix Advent Calendar 2017に参加しています。

 

先日vSANのiSCSI Target (VIT) サービスについて投稿しました。その際にNutanixも同じ機能があることも紹介しました。今回はそのNutanixのiSCSI Targetサービスについて紹介しようと思います。

 

NutanixのiSCSI Targetサービスの名所はAcropolis Block Services (ABS)です。実はvSANよりも先の 2016年6月に発表されました。

このABSもコンテナー内にvDsikをLUNとして提供します。このABSを利用することで仮想マシンにiSCSI Targetサービスを提供します。しかもVITとは違い、共有ボリュームとして利用が可能なため、Windows Server Failover Clusteringのようなゲストクラスタリングが構成でき、ハイパーバイザーからの利用も可能です。また作成したLUN(ボリューム)をSSD層に固定できるFlash Mode(pinning)も利用できます。正直VITはまだまだ発展段階で、ABSの方が実用的と言えます。※ESXiからの接続はサポートされません。

 

Starter以上のエディションであれば利用が可能で、これもまた非常に簡単に構成できます。ということで簡単な構成方法を”より簡単に”紹介してみようと思います。 🙂

 

① Prismに接続後[管理]より[Cluster Details]をクリックします。

 

② [External Data Services IP Address]を指定します。この”エクスターナルデータサービス IPアドレス”が言わば、iSCSI Targetのアドレスになります。

 

③ iSCSI Targetアドレスを指定したら、次はiSCSI Targetボリュームを設定します。メインメニューより[Storage]をクリックします。

 

④ iSCSI Targetのボリュームは[Volume Group]より作成します。まずiSCSI Targetボリューム名を指定してからボリュームサイズを指定します。

 

⑤ iSCSI Initiaterを追加します。また作成したボリュームをSSD上から提供する場合、”Enable Flash Mode”を選択します。他、ボリュームをクラスタ外のサーバに提供する場合は”Enable external client access”を指定します。

 

⑥ これで提供するiSCSI Targetボリューム作成が終わりました。作成したボリュームは[Volume Group]から確認できます。

 

⑦ では、今回はiSCSI Initiaterからです。まずiSCSI Targetを指定します。ここでは簡単にWindows Serverを使いました。iSCSIイニシエーター設定で手順②で設定した”External Data Services IP Address”を指定します。

 

⑧ 正常にiSCSI Targetが追加されるとあとは、他のiSCSIストレージ接続と同じです。[ディスクの管理]よりマウントしたボリュームが確認できます。マウントされたボリュームをオンライン、有効化、フォーマットすればドライブとして利用ができます。

 

⑨  追加したドライブに大量のファイルをコピーしPrismよりiSCSI Targetの状態を確認すると、Read/Write latencyはもちろんIOPS、SSDとHDDへのRead状態も確認できます。

 

ちなみにvSAN iSCSI Target(VIT)についてはここの投稿をご確認くださいねー

 

[VMware] vSAN関連Tipsいくつか

 

※このエントリーは、vExperts Advent Calendar 2017に参加しています。

 

既に10,000社以上で導入されていて、なおその勢いが衰えないvSANですが、お客様と話をしてみると意外とまだまだ知られてないんだぁと感じます。というのはvSANというプロダクトやその特徴は知っていても実際に導入や導入後の運用での注意点についてはあまり認識してないような気がしました。

ということで導入や運用で少し気をつけた方が良い内容を紹介したいと思います。(既に知っているかも内容かもしれませんが…)

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