[VMware] vRealize Suite Lifecycle Manager(vRSLCM) 導入(2)

今度は前回インストールしたvRSLCM上に既存環境のvRealizeプロダクトをインポートしてみます。今回の検証環境は今のところ、vRAしかありませんので一先ずvRAだけインポートすることにします。

 

結論から言うと意外と簡単にインポートできました。今回は”インストールウィザード”によるインポートでしたが予め”構成ファイル”を作成しておくとより簡単にできそうです。

 

① “Home”メニューより、”Create Environment”をクリックします。

 

② インストールタイプは”インストールウィザード”を選択しました。

 

③ まず作成する環境を構成します。

  • Data Center : 前回作成したデータセンターを選択
  • Environment Type : ‘Development’、’Test’、’Staging’、’Production’ から適当なタイプを選択
  • Environment Name :  作成する環境名を入力
  • Administrator Email : 環境管理者メールアドレスを入力
  • Default Password : 作成またはインポートするプロダクトのデフォルトパスワード

 

④ EULAに同意後、プロダクトを選択します。今回は既存環境のvRAのみのインポートなのでvRealize Automationをチェック、”Import”を選択し”Create Environment”をクリックします。

 

⑤ インストールウィザードが開始されます。まずはEULAに同意後”NEXT”をクリックします。

 

⑥ vRAのライセンスを選択します。

 

⑦ インポートされるインフラの情報を入力します。

 

⑧ ネットワーク情報も入力しましょう。

 

⑨ 証明書も構成して…

 

⑩ 最後にインポートするvRAの情報を入力します。

 

⑪ 入力情報の有効を確認するため”PRE-VALIDATE CONFIGURATION”をクリックします。結果が’成功’なら”SUBMIT”をクリックします。

 

⑫ vRAのインポートはフェーズ単位で状況が確認できます。

 

⑬ インポートが完了すると”Manage Environment”に作成した環境のタイルメニューが表示されます。”VIEW DETAILS”をクリックしてみました。

 

⑭ インポートしたvRAのバージョン情報はもちろん、IPアドレスやコンポーネントの情報まで確認できました。

 

⑮ タイルメニューに戻り、上段のメニューを見てみるとコンポーネントの追加やコンパチビリティの確認、アップグレードなどがここでできることが分かります。

 

ここまでが既存vRealizeプロダクトのインポートについてでした。

 

前回、’管理のためにこのvRSLCMを導入するのはなんか違う…’って文句を言いましたが、環境を作成してみるとこのvRSLCMのメリットが実感できました。一つのUIでvRealizeプロダクトのコンポーネント追加、スナップショット作成、バージョンコンパチビリティの確認、アップグレードができるのは素晴らしいことです。個人的にはこの部分だけでvRSLCMを導入する価値は十分あると思います。:)

 

 

広告

[VMware] vRealize Suite Lifecycle Manager(vRSLCM) 導入(1)

先月の10月、他のプロダクトに比べて静かに(?)GAされたプロダクトがあります。vRealize Suite Lifecycle Manager(略してvRSLCM)がそれです。

このvRSLCMが何かというと”vRealizeプロダクトのライフサイクルを管理する”製品です。

そもそも管理ソリューションのvRealize群はESXiやHorizonなどに比べるとそう多くデプロイするプロダクトではありません。そこそこの規模でも各プロダクトを1台デプロイすれば事足りると思います。

が…

 

vRSLCMを導入するとこんなメリットがあります。

  • vRealizeプロダクトを簡単に導入できる(新規)
  • vRealizeプロダクトを簡単にアップグレードできる
  • vRealizeプロダクトのバージョン管理を統合管理できる
  • vRealizeプロダクトのライフサイクル管理を1ヶ所でできる

と、VMware社は言っています。(統合管理をするために、また仮想アプライアンスを導入しなければならないことについては、何か違う気がしますが…)  🙂

 

というわけでこれからvRSLCMの導入方法から利用方法について簡単に紹介しようと思います。

 

vRSLCMは、vRealize Suite 2017のすべてのエディションに含まれています。vRealize Suite 7.0には含まれていません。管理可能なvRealizeプロダクトは以下の4つです。

  • vRealize Automation
  • vRealize Operations
  • vRealize LogInsight
  • vRealize Bussiness for Cloud

vRealize Network Insightはバージョン1.0では対象外です。

 

① vRSLCMのovaファイルをダウンロードして、仮想アプライアンスとしてvSphere環境にインポートします。

 

② vRSLCMを起動し、以下の初期情報でログインします。

ログインアカウント:admin@localhost
デフォルトパスワード:vmware

 

③ パスワードを変更します。

 

メニューの構成は以下のとおりです。

  • Home : ホームダッシュボード
  • Create Environment : 管理する環境の新規インストールか既存環境のインポート
  • Manage Environments : Create Ebvironmentで作成/インポートした環境の管理
  • Manage Data Centers : データセンターの作成およびvCenterの登録
  • Requests : 操作(リクエスト)のステータス確認ビュー
  • Settings : vRSLCMの設定(vRealizeプロダクトデプロイ用の管理者設定、OVAレポジトリ構成、Identity Manager設定、My VMware設定、ログ、証明書など)

 

④ vRSLCMデプロイ後最初にやることはSettingsから実施します。検証環境なので”OVA構成”と”My VMware”だけを構成しました。検証環境なので、OVAはMy VMwareよりダウンロードすることにします。(OVAはローカルレポジトリかNFS環境でも用意が可能です)

まず、My VMwareのアカウントを登録します。登録すると該当OVAをダウンロードするか聞かれます。(自分はうっかり”Yes”をクリックしたためvRSLCMで管理できるプロダクトすべてのダウンロードが開始されました。一旦ダウンロードが開始されると途中でキャンセルはできなさそうです…)

 

ダウンロード状況は”Requests”から確認できます。

 

⑤ OVAのダウンロードが完了しましたら、”OVA構成”からソースロケーションとして”My VMware”を選びます。

 

⑥ 次はデータセンターとvCenterの登録です。
ここで作成するデータセンターはvRSLCMから管理するのための定義です。特に環境に影響するものではありません。

“Manage Data Center” → “Add Data Center”順にクリックします。分かりやすいデータセンター名を指定し、位置を選択します。

⑦ データセンターの作成が終わったら、今度は”Manage vCenters”タブを選択し、vCenterを登録します。

  • Host Name : vCenterのFQDN
  • User Name : vCenterのログインアカウント
  • Password : vCenterのログインパスワード
  • vCenter Type : 管理用 vCenter場合は”Management”、リソースクラスタを管理している vCenterの場合は”Payload”を選択しましょう。

 

vCenterが正常に登録されたら、インベントリ情報などが収集されます。収集状態は”Requests”より確認できます。

 

これでvRSLCMのデプロイと初期設定(データセンター)の登録が終わりました。次回は既存環境のvRealize製品をインポートする方法について紹介しようと思います。

 

 

[Nutanix] vRealize Automationレファレンスガイド公開

Nutanix社よりAHVをvRA環境で利用する場合のレファレンスガイドを公開しました。

Nutanix vRealize Automation Reference Architecture v3.0

 

出処: Nutanix vRealize Automation Reference Architecture

 

約1年ぶりのアップデート版であるこの3.0版は最新のvRA 7.3、vSphere 6.5とAOS 5.1を対象としていてvRAの構成規模によって必要なコンポーネントや配置、アーキテクチャーについて説明しています。

ちなみにvRAはAHVをエンドポイントとしてサポートしていないため、AHV環境をまず、OpenStackを構成しないといけません。OpenStackの構成はNutanix社が提供しているOVMを使うと非常に簡単できます。(OpenStackを構成する方法は過去のエントリーをご確認ください)

 

 

このガイド、vRealize AutomationだけじゃなくNutanixのアーキテクチャーや機能、ソリューションについてもしれっと紹介しているので意外と面白い資料となっています。:)

 

[VMware] vSANクラスタに仮想マシンではなくレプリカが表示される

この間、導入した顧客のvSANクラスタに障害が発生しました。

 

4ホスト構成の小規模でしたが運悪く1時間以内で2ホストが停止しまったようです。(FTT=1にもかかわらず一部仮想マシンが”アクセス不可”状態でした。

障害発生後、ホストは復旧されました。vSANクラスタのヘルス状態やオブジェクトのヘルス状態もすべて正常でしたし、すべての仮想マシンにも正常でした。

数時間後顧客から連絡がありました。一部Linux OSの仮想マシンのレスポンスが障害前より遅くなったことと一部コマンドを実行できないということでした。

 

翌日現地で確認してみました。確かに顧客の言うとおりでした。仮想マシンへのSSH接続も’遅い’と感じるほど時間がかかりましたし、やっと接続できてコマンド(例えばsudoやifconfig、rebootなど)を実行すると”バスエラー”が表示されました。あまりLinuxに詳しくないのでググってみたところ、”バスエラー”は一般的に①リソースが足りない②一部ライブラリが破損していると起きるようでした。仮想マシンのリソースは障害発生前と後で変更してませんので、もしかしたらホスト障害によるHA発動でゲストOSに何らかの影響があったのでは?という結論の雰囲気でした。(ただその結論(?)はどうも腑に落ちない…)

 

幸い(?)なことに対象仮想マシンは数日前に新規作成したもので、まだデータはなく最悪の場合テンプレートから作り直せるとのことでしたので、OSブートから少し確認をすることになり、一先ず仮想マシンを強制終了したところ…

仮想マシンがインベントリから消えました。代わりにFTT=1で生成されたレプリカが表示されていました。

ふむ。HA発動のタイミングでレプリカが登録されたんでしょうか?それとも元の仮想マシンの情報が見つからずレプリカの情報が表示されているんでしょうか?詳しい内容は確認できませんでしたが、レプリカが表示されるのは正常ではありませんので、一旦レプリカをインベントリから削除しました。そのあとは元の仮想マシンを再度インベントリに登録したところ、仮想マシンの起動やレスポンスも良くなり、すべてのコマンドが実行できるようになりました。

 

まあ〜結果的にすべて復旧というこのにはなりましたが、原因が特定できず歯がゆい対応でしたね。

(´・ω・`) 推測ですが、HA発動の影響でレプリカを認識するようになった、レプリカは基本’read-only’のはずのため仮想マシンのOS側にも書き込みが正常にできずコマンドが受け付けられなかったのではないかと… 状況をもう少し早く把握してログを採集しサポートチームにエスカレーションしてないのが残念でした。

 

反省…

 

 

[VMware] 既存ストレージからvSANへの移行ガイド

先日、グローバルでvSANを導入した顧客が10,000社と超えたという発表がありました。

 

最近は開発環境や検証環境ではない本番環境として導入する事例が増えてます。しかもSSDの低価格もありハイブリッドよりはAll Flashモードが主流になっていますし、新規環境よりは既存環境のリプレースとしてvSANを採択する企業も増えています。

 

こういう時期に非常に役に立つガイドが公開されました。

 

 

Migrating to vSAN“というタイトルのこのガイドは既存環境からvSANへの移行方法を紹介しています。紹介されている移行シナリオは以下の通りです。

  • VMFSからの移行
  • NFSからの移行
  • non-shared RDMからの移行
  • Shared RDMからの移行
  • 物理サーバの移行

 

ほぼすべての環境をシナリオとして扱っているのでvSANの導入や移行を検討中の管理者必読のガイドかと!!! :)

 

[VMware] VMworld 2017の資料公開

今年8月と9月にラスベガスとバルセロナで開催されましたVMworld 2017のジェネラルセッション映像が公開されました。

Video On Demand – VMworld US

Video On Demand – VMworld Europe

 

また技術関連セッションのブレークアウトセッション資料も公開されました。(本資料はVMware R&D所属で今年VMware関連ブログ投票で1位に選ばれたWilliam Lam さんがまとめていただきましたね)

VMworld US 2017 Breakout Sessions

VMworld Europe 2017 Breakout Sessions

 

内容が多いのでまずは興味のあるソリューションのセッションで資料から攻めた方が良さそうです。:)

 

 

[VMware] !!! vSAN All Flashモードの緊急修正パッチ公開 !!!

10月5日、vSNA All Flashモードの重要なパッチが公開されました。

 

内容は、チェックサムエラーにより、特定な操作やIOパターンが発生した場合、仮想マシンへのアクセス不可、ホスト失敗、再同期失敗などの致命的な状態に陥る可能性があるとのことです。

 

条件はESXi 6.0 Patch 4 (build number 4558694)以上のvSAN、すなわちvSANバージョン6.2, 6.5, 6.6, 6.6.1のAll Flashモードで重複排除が有効化されている場合で、この条件を満たしている場合は、直ちに下記修正パッチを適用することを推奨しています。