[VMware] vROps 6.6リリース

他のプロダクトより短い間隔で新しいバージョンがリリースされているvROpsの新しい6.6バージョンが6月上旬リリースされました。このvROpsはVMware社のSDDC戦略のコアプロダクトの一つとして、バージョンを重ねるに連れて他のプロダクトのモニタリング機能が追加されつつあります。

 

今年3月にリリースされた6.5まではある意味バグ修正と性能安定が中心でしたが、本6.6は見た目から大きく変更されています。

まず、UIが大きく変わりました。遂にvROpsもHTML5対応になりました!祝!

よって画面遷移はもちろん全体的に操作が非常に軽いです。

※ご覧ください!このシンプルでキレイなUIデザイン!

 

HTML5化に伴いメニューも変更されました。プロダクト中心だったダッシュボードも操作、容量、パフォーマンスやトラブルシューティングにカテゴライズされ、より簡単にインフラのヘルス状態の確認できるようになりました。

※パフォーマンスのトラブルシューティングダッシュボードではプロダクトの種類と関係なく、仮想マシンを始めvSAN、クラスタ、データストアなどカテゴリでその状態が確認できます。

 

もう一つ大きい変更はvSANのモニタリング機能が統合されたことです。6.5まではvSANの環境をモニタリングsるためにはMPSD(Management Pack for Storage Devices)を別途インストールする必要がありました。6.6ではこのモニタリング機能が統合されMPSDをインストールする必要がなくなっています。(もちろん他のストレージをモニタリングするためにはMPSDをインストールする必要があります)


※ No more MPSD for vSAN! 🙂

 

以外にも仮想インフラ上の負荷状況を分析、vRAでデプロイする仮想マシンを最適なホストに位置させる自動ロードバランス機能やvSphereのハードニングコンプライアンス状態が確認できるダッシュボードも追加されました。

※パフォーマンスだけではなくコンプライアンス準拠状態も確認できます。

 

詳しい内容はリリースノートドキュメントをご確認ください。

[VMware] vExpert 2017 後半応募開始

VMwareの技術、ソリューションを広めたユーザへ表彰するvExpertプログラムの2017年後半の応募が開始されました。2014年から1年に2回応募ができるようになりました。

vexpert_logo

ご存知の通り、このvExpertプログラムはブログやコミュニティは、勿論セミナーのプレゼンテーションや執筆などVMware社プロダクトを広めてきたユーザであれば自薦他薦問いませんのでぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

 

応募期間は2017年6月7日から7月7日までの1ヶ月間で受賞者の発表は8月11日です。

 

 

[VMware] vCenter HAについて

vSphereのバージョンが上がるにつれて、VMware社がVCSAを重要視していることが分かります。vSphere 5.1で初めてVCSAが披露された時は、殆どの管理者が見向きもしなかったかもしれませんが、現在は大分変わったんじゃないでしょうか。

まず、Windows版vCenterと同じ土俵に立つようになりましたね。5.5まではサポートするホスト数も仮想マシンの数もWindows版に劣ってましたが、6.0になりWindows版同様クラスタあたり最大64ノード、最大8,000 仮想マシンを管理できるようになりました。6.5では更に強化されUpdate Managerも統合されましたし、OSもSLESからPhoton OSに代わりより軽量化されました。今度は逆にWindows版にはない機能も追加されました。それがネイティブバックアップ機能とvCenetr HA(VCHA)機能です。

vCenter High Availability Performance and Best Practice

 

上図のようにVCHAは、vCenterをフェイルオーバーする機能です。一旦仮想マシンの停止が発生するvSphere HAとは異なり、VCHAはActive-Passive構成です。ActiveとPassive間ではDBではsync、その他のファイルに対してはasync同期が行われます。よってVCHAを構成するためにはPassive用VCSAとWintness用VCSAを導入する必要があります。

 

VCHAの構成は至って簡単で構成方法は2つあります。

●Basic
VCSAがHAを構成するクラスタ上に存在する場合、Basicオプションで構成します。この方法はハートビート用ネットワークの用意以外の事前準備はありません。HA構成ウィザードに従い進めて完了です。

●Advanced
Basicとは違って、VCSAがHAを構成するクラスタ外にある場合のオプションです。例えばVCSAが管理するクラスタと別れている場合になります。このオプションではハートビート用ネットワークの用意と手動によるVCSAへのネットワークアダプター追加が必要です。

 

検証環境にて、VCHAを構成してみました。小職の検証環境はVCSAが別のホスト上で稼働中のため、Advancedオプションで構成します。

 

① まず、Active用VCSA(vc65-ha-a)にハートビート用ネットワークアダプターを追加します。

② VCSAの管理ページより、追加したハートビート用ネットワークアダプターにIPアドレスを手動で指定します。

 

③ Web Clientより、VCSAを選択し、[設定]→[vCenter HA]→[構成]を選択します。

 

④ 構成ウィザードが表示されるので、[Advanced]を選択、[次へ]をクリックします。

 

⑤ PassiveとWitnessのハートビート用IPアドレスとサブネットを設定し[次へ]をクリックします。

 

⑥ この段階で一旦、構成ウィザードの操作は止めます。ウィザードは閉じないでそのままにしておき、別のウェブブラウザを起動PassiveとWitness用VCSAのクローンを作成します。

 

⑦ Web ClientよりVCSAを選択し、まずはPassive VCSA用クローンを作成します。
※ クローン作成方法は割愛しますが、クローン作成用”カスタマイズ仕様”を定義する必要があります。定義の際には以下の項目設定に注意が必要です。

  • ホスト名:Active VCSAのホスト名
  • タイムゾーン:Active VCSAと同じタイムゾーン
  • NIC#1:Active VCSAのIPアドレス(管理ネットワーク)
  • NIC#2:手順②で設定したPassive VCSAのハートビート用IPアドレス(デフォルトゲートウェイは設定しません)

上記の項目以外はVCHA特有の設定はありません。すべて設定したらクローンを作成し、正常に起動するまで待ちます。

 

⑧ 今度はWintness用VCSAのクローンを作成します。
基本、Passive VCSA用クローン作成と同じですが、こちらも”カスタマイズ仕様”を定義する必要があります。定義の際には以下の項目設定に注意が必要です。

  • ホスト名:Active VCSAのホスト名
  • タイムゾーン:Active VCSAと同じタイムゾーン
  • NIC#1:DHCP
  • NIC#2:手順②で設定したWitness VCSAのハートビート用IPアドレス(デフォルトゲートウェイは設定しません)

上記の項目以外はVCHA特有の設定はありません。すべて設定したらクローンを作成し、正常に起動するまで待ちます。

 

⑨ 再度、VCHA構成ウィザードのページに切り替え[完了]をクリックします。

 

⑩ HAクラスタの構成が始まります。

 

⑪ 構成はすぐ終わります。VCHAが構成が完了すると画面中央に各ノードのロールと状態が表示されます。VCHA構成直後はActiveの情報がPassive側にレプリケーションされるため警告が表示されます。

 

⑫ 正常にActive側のDBとファイルが複製されたら”正常”状態になります。

 

⑬ [監視]タブより、HAの健全性が”良好”であることが確認できます。

 

VCHA構成後、failoverを試してみました。

① Active VCSAを停止します。

 

② Web Clientのページを更新すると”failover”が進行中であることが分かります。failoverが完了するまで一時的にWeb Clientはエラー画面が表示されますが、数分でfailoverは完了されます。検証環境では6分ほどかかりました。

 

③ Web Clientにログインし、VCHAの状態を確認するとActiveノードは切断され、Passiveノードに変更されていることが確認できます。

 

④ [監視]タブからもHAの健全性が”警告”になっています。ちゃんと機能してますね。:)

 

構成してみたところ、意外とfailoverに時間が必要であることが分かりました。VMware社のドキュメントではvCenterの構成とインベントリのサイズによって時間は異なるが、UIクライアントで4分でfailoverされるとしています。となると… 正直シングルクラスタ環境ではvSphere HAでfailoverされた方が早いかもです。

しかし複数のクラスタをシングルVCSAで管理する場合は、vSphere HAに加えてVCHAも構成しておけば更に強固なvCenterの冗長性が確保できるのではないでしょうか。:)

VCHA構成に伴うパフォーマンスとベストプラクティスは下記のドキュメントをご参照ください。
vCenter High Availability Performance and Best Practice

 

 

[VMware] vSANネットワークデザインガイド

vSAN 6.6バージョンに合わせたネットワークデザインガイドがリリースされました。

VMware vSAN Network Design

 

以前バージョンではPDFのみ提供されましたが、今回は非常に分かりやすいオンラインページとして構成されています。(もちろんPDFファイルとしもダウンロードできます)

ネットワークアダプターのチーミングのような基本的な構成から拡張クラスターやiSCSIターゲットの構成などのベストプライクティスと手順が含まれていますので確認してみてください。

 

 

[VMware] vCloud Air事業を売却

少し時間が経ちましたが、VMware関連のニュースを2つ共有します。

まず、一つはVMware社のパブリッククラウドサービスであるvCloud Airの事業を売却するとのことです。

OVH Announces Intent to Acquire VMware vCloud Air Business

VMware社は案外、パブリッククラウド市場では苦戦を強いられていました。AWSはもちろんAzureとの差は広がる一方で中々その差を縮めることはできず、結局彼らが得意とするハイブリッドクラウドへの方向性をより強くした”クロスクラウドアーキテクチャー”戦略に変更したわけです。まあ、今回の売却はその過程の一つかもしれません。

ちなみにvCloud Air事業はフランスのクラウドサービスプロバイダーのOVH社とのことです。

もう一つは、vSphereのバックアップ/リカバリーソリューションだったvSphere Data Protection(VDP)が今後のvSphereバージョンでは利用できなくなるとのことです。

VMware vSphere Data Protection EOA Alert

EMC社のAvamarエンジンを使い、バックアップ時の重複排除など安定性と信頼性はもちろん”無償”ということで多くの管理者に愛されてたと思いますが、次期バージョンのvSphereからはVDPは利用できなくなります。

この発表と同時に、Dell EMC社ではVDPを利用している顧客に対し、Avamar Virtual Editionへ移行した場合、最初の4TBの保護昨日について無償で提供すると発表しました。

About Dell EMC Avamar and vSphere Data Protection

[VMware] コンテンツライブラリからisoファイルの利用

コンテンツライブラリを利用している方はどれほどいるんでしょうか。

 

ご存知のとおり、コンテンツライブラリは、vSphere 6.0より追加された機能です。
複数のvCenterやクラスタ環境でも仮想マシンのテンプレート/仮想アプライアンスやisoファイルなどをまとめて管理ができるので、個人的には好きな機能の一つです。
が、6.0では一つ残念な点が…

 

それは、コンテンツライブラリにアップロードしといたisoファイルを仮想マシンに直接利用できないことです。

上の画面のように、vSphere 6.0の場合、仮想マシンの「編集」よりCD/DVDドライブを選択してもコンテンツライブラリオプションは表示されません。
せっかくisoファイルをコンテンツライブラリに集めたのに、これじゃ使えないですよね。もちろんコンテンツライブラリをデータストア上に作成した場合は、”データストアisoファイル”を選択し、辿って行けば使えなくもないんですが面倒くさいです。しかもコンテンツライブラリのフォルダはフォルダ名がUUIDになっているので複数のフォルダがある場合、どのフォルダにあるか探さないと行けません。これも面倒くさいです。というか使えません。

結局、vSphere 6.0のコンテンツライブラリにisoファイルをアップロードするのは、”使う”というより”管理する”ということかと結論つけましたが、遂にvSphere 6.5では改善されました!

ご覧のとおり、vSphere 6.5ではコンテンツライブラリのisoファイルを仮想マシンに直接マウントすることができます。

 

もうこれ以上”コンテンツライブラリ、良いんですけど一つ残念な点が…”って迷うこともなくなります。w

 

[VMware] vExpert 2017に選ばれました

今年も光栄なことに、VMware vExpert 2017に選ばれました。
2012年から6年連続の受賞となり嬉しい限りです。

 

vExpert 2017 Award Announcement

vmw-logo-vexpert-2017-k

 

 

 

 

 

vExpertの知名度も高くなりましたね。受賞者数ではマイクロソフト社のMVPの1/3程度ですが、”仮想化”や”クラウド”のキーワードがつくIT業界では多くの方に認知されるようになりました。名誉資格とはいえ、多くのパートナー企業より無償ライセンスやトレーニングコンテンツなどが提供されていますし、VMworldのような海外イベントへの参加支援などで評価する企業も増えているようです。

 

皆さんも是非挑戦してみてはいかがでしょうか?応募期間内に応募するだけです。自薦他薦問いません。イベントでの登壇や本の出版がなくても構いません。着実にブログやVMware Communityで活動するだけでも問題ありません。

vExpertプログラム担当者のslackにもこういうメッセージがありました。
”Help others make vExpert”と… :)

 

ちなみに今年前半は1477名が選ばれ、日本の方は50名ほどでした。