[Nutanix] 純正移行ツール Xtract for VMの紹介(2)

前回はXtract for VMsの説明とインストールについて簡単に紹介しました。

今回は実際に仮想マシンの移行について簡単に紹介しようと思います。

 

 

① Xtract for VMsにログインし、ソース環境を追加します。ソース環境はvCenterになります。

 

② ソース環境を追加しましたら、今度はターゲットのAHVクラスタを追加します。

 

③ ソース、ターゲットを追加しましたら、移行プランを作成します。画面中央の”Create a Migration Plan”をクリックします。

 

④ 移行プランを作成したら、ターゲットクラスタとコンテナを選択します。

 

⑤ 移行対象仮想マシンを選択し、移行プランに追加します。

 

⑥ 移行時仮想マシンのネットワークアダプタのドライバーなどがAHV用に上書きされます。そのためXtract for VMsが仮想マシンにログインする必要があります。仮想マシンにログインするユーザ名とパスワード、移行先で使用するネットワークを指定します。

 

⑦ これで移行準備は終わりです。”Save and Start”をクリックし、移行を開始しましょう。

 

⑧ 移行が開始されると、まず設定した情報の有効性をチェックします。

 

⑨ 設定情報が有効だった場合は、初期レプリケーションが自動的に開始されます。

 

⑩ 初期レプリケーションが開始されるとXtract for VMsにトラフィックが流れるのが確認できます。

⑪ この状態でソースのvCenterを見てみると、移行対象仮想マシンに対してスナップショットが作成されたことが確認できます。

 

⑫ 移行が終盤にかかると “Status”に’小さい●’が表示されます。クリックしてみると”Ready For Cutover” 状態が確認できます。前回にも説明した通りCutoverを実行しない限り、移行は完了されません。

 

⑬ 仮想マシンを選択し “Cutover”を実行します。Cutoverを実行するとソース環境上の仮想マシンはシャットダウンされ、仮想マシンの’メモ’欄には次のようなメッセージが記録されます。

VM migrated to 192.168.205.55 by New Migration Plan on Tue Oct 10 11:40:26 UTC 2017 by xtract-vm 1.0.15

 

⑭ ソース環境上の仮想マシンが停止したらスナップショットが作成され、最終同期が行われます。

 

⑮ 移行が完了しました。移行が完了したらPrism上で移行された仮想マシンが確認できます。

 

⑯ ソース環境のvCenterを確認してみると仮想マシンの停止後、スナップショットが作成されてから削除されたことも確認できます。

 

どうでしょうか?本当に簡単じゃないすか?操作ステップも少なく、非常にスムーズに移行ができました。

個人的にはAHV専用ツールではない、汎用の移行ツールとして仕上げてもらいぐらいです。:)

 

今回の検証は1ノードのコミュニティーエディション(しかもネスト)で行いましたので、コミュニティーエディションをお持ちの方は是非試してみてください。

 

 

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[Nutanix] 純正移行ツール Xtract for VMの紹介(1)

10月5日、Nutanix社純正移行ツールであるXtract for VMがGAされました。(Xtract for DBsもありますが、それは今度にします)

 

このXtract for VMは今年ワーシントンで開催された.NEXT Conf 2017 USで発表された移行ツールです。このツールを使うとvSphere環境からAHV環境へ仮想マシンをを簡単に移行できます。(過去にVDDK(Virtual Disk Development Kit)を使用した移行ツールを使ったことがありますが、このXtract for VMも同じフローです)

上図のように移行を開始するとまず、初期レプリケーション(initail seeding)が行われます。初期レプリケーション完了後は差分のみ同期が行われます。ここまででは移行は終わりません。仮想マシンの移行を完了するためにはCutoverを実行し仮想マシンを切り替える必要があります。切り替えという表現を使ったのはCutoverを実行することでソースvSphere環境上の仮想マシンがシャットダウンされ、ターゲットAHV環境にレプリケーションされている仮想マシンが登録されるためです。よって移行が完了してもvSphere上の仮想マシンは残ります。

 

 

Xtract for VMの重要機能は以下のとおりです。

  • 稼働中または停止中の仮想マシンの移行可能
  • 移行プロセスの一時停止、レジューム可能
  • スケジューリング可能
  • 複数クラスタからの移行をサポート
  • 移行対象仮想マシンのグループ化可能
  • 切り替えタイミングを見計らっての移行可能(Cutover)
  • 仮想マシン単位で移行状況のモニタリング可能
  • AHVがサポートしているすべてのOS対応

 

逆にまだサポートされない部分は次のとおりです。

  • AHVがサポートしてないOSの仮想マシン
  • 仮想マシン名が英語以外の場合
  • vCenterを経由しないESXiホストダイレクト接続
  • RDMや独立ディスクを使用している仮想マシン
  • マルチライトモートディスクを使用している仮想マシン
  • 2GBのスパースディスクを使用している仮想マシン

 

早速検証環境で動作を確認してみました。さすが、NutanixらしいシンプルなUIと直感的な操作でまったく迷うことなく移行ができました。

 

簡単にインストールと移行方法について紹介したいと思います。

まずインストール前に利用条件を確認しましょう。Xtract for VMを利用する場合、以下の条件を満たす必要があります。

  • vSphereからAHVへの一方向への移行のみサポート
  • ソースのvSphere(vCenter)は、バージョン5.5以上
  • ターゲットのAHV(AOS)は、バージョン5.5以上
  • 操作するブラウザはGoogle Chromeのみサポート
  • 移行対象仮想マシンにはvmware toolsインストール済み
  • 移行対象仮想マシンの仮想ハードウェアバージョンは7.0以上
  • CBTサポート要

 

それでは簡単にインストールについて紹介します。

簡単の方法はアプライアンスの導入です。

① まずNutanixのポータルからXtract for VM用ファイルをダウンロードし、解凍します。

 

② 解凍したフォルダの中から、’xtract-vm-1.0.15.qcow2’ファイルをPrismの”Image Configuration”に登録します。

 

③ Xtract for VM用仮想マシンを作成します。仮想マシン作成時は、次の項目を設定します。

    • CPU : 2 vCPU
    • メモリ : 4GB
    • ディスク : 手順 ②で登録したイメージファイル ※ デフォルトで追加されているCD-ROMは削除します。削除しないとエラーが作成できません。
    • ネットワークアダプタ : vCenterとAHVクラスタにアクセス可能なネットワーク
    • カスタムスクリプト : 解凍したフォルダ内の’xtract-vm-cloudinit-script’ファイルの中身を”Type or paste script”欄にコピーアンドペーストします。

 

④  仮想マシンを作成し、起動後はWebブラウザからXtract for VM UIにアクセスします。EULAに同意後、初期パスワードを設定すると準備完了です。

 

⑤ ログインしてみると非常にシンプルなUIであることが分かります。(個人的にはこれもNutanixの強みの一つだと思います)

 

これでXtract for VMのインストールは終わりです。次回は移行の方法について簡単に紹介したいと思います。

 

[VMware] VSAN Hardware Compatibility List Checker

VMware Flingsにまた面白いツールが公開されました。

VSAN Hardware Compatibility List Checker”というツールで、VSAN構成のハードウェア互換性をチェックしてくれます。
新しくVirtual SAN Ready Node認定サーバを購入する場合は、特に必要ありませんが既存のサーバを再利用してVSANを構成する際にはESXiインストール後このツールを実行することによってきちんとVSAN HCLを確認することができます。

互換性に問題がある場合はこのようにVSAN HCL ヘルスに警告が表示されます。

vsanhclchecker01

 
利用方法は簡単です。

ここからツールをダウンロードして任意のフォルダに保存、解凍します。
Powershell(またはDOSプロンプト)から次のコマンドを実行します。
PS C:\vsan-hclcheck> .\hclCheck –hostname 互換性を確認したいESXiアドレス –username ユーザ名 –password パスワード –hcl-url “http://partnerweb.vmware.com/service/vsan/all.json” –noSSLVerify

vsanhclchecker02

 

実行結果はHTMLのレポートが生成されます。

生成されたレポートを開くと、該当ESXiがVSAN HCL互換性に適合しているか確認ができます。

vsanhclchecker03

 
既存のサーバをVSAN用として構成する方や眠っている社内サーバを使って検証用VSANを構成する方はお試しください。

 

[Microsoft] Remote Desktop Services Diagnostic Tool

マイクロソフトのRDS/VDIはWindows ServerのOSの標準機能だけで構成が可能なため、他のVDIソリューションに比べて導入も簡単ですし、もちろん初期導入コストも抑えられます。

が、管理ツールの劣悪さと言ったら。。。
関連コンポーネントやコレクションの最小限な管理はサーバーマネージャーからできますが、トラブルシューティングに関する情報をほとんど得られません。

例えば、コレクション作成が失敗した場合、確認できるのはイベントログしかありません。イベントIDを見つけ出し、一生懸命ググるしかありません。またセッション情報の履歴も確認ができません。

こういった管理の不便さを少し補うツールを見つけました。(2013年11月に公開されていました。汗)

Remote Desktop Services Diagnostic Toolという名前のこのツールをRD接続ブローカー上にインストールすることで次のような情報が確認でき、トラブルシューティングに必要な情報を得られます。

  • コレクション情報
  • フェールオーバークラスター上の仮想マシンの情報
  • 仮想デスクトップデプロイ情報
  • データーベースのダンプ
  • イベント、トレース情報の収集

rdvdiag01

 

コレクション情報の画面です。

 

rdvdiag02

 

仮想デスクトップのデプロイ情報です。デプロイが失敗した場合の関連イベントログが確認できます。

 

 

 

rdvdiag03

 

ユーザーの接続履歴も確認できます。フィルタリングを利用することによって、仮想デスクトップを対象にすることも可能です。

 

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RD接続ブローカーのDBのダンプ採取も可能です。

 

ツールはここからダウンロードができます。

 

しかし。。。あれですね。マイクロソフト社はRDS/VDIにはあまり興味がないですかね。