[VMware] vRealize Automationの導入 (14)

 

(0) vRAの概要
(1) vRAのコンポーネント
(2) vRAのインストール
(3) テナント作成
(4) Active Directoryの追加
(5) エンドポイントの作成
(6) ファブリックグループの作成
(7) マシンプリフィックス/ネットワークプロファイルの作成
(8) ビジネスグループの作成
(9) 予約/予約ポリシーの作成
(10)ブループリント作成
(11)サービスカタログの作成
(12)ブループリントのリクエスト
(13)承認ポリシーの作成
(14)カスタムプロパティの作成

 

今回は”カスタムプロパティ”について紹介します。

カスタムプロパティとはサービスや仮想マシンをプロビジョニングする際に指定てきるパラメータのことです。なので管理者が任意で定義が可能で、その定義に対してユーザが入力したりシステム側で別の値で上書きしたりすることができます。

このカスタムプロパティを利用するためには、まず”プロパティディクショナリ”から”プロパティ”を定義します。定義したプロパティを個別にブループリントやビジネスグループなどのソース(レベル)に指定することもグループ化することも可能です。

 

ブループリントに指定されたプロパティは、既存設定を上書きできます。例えばブループリントでは、プロビジョニングする仮想マシン名をマシンプリフィックスから自動的に割り当てれるように設定されたとしても、ユーザに仮想マシン名を入力するようなプロパティで上書きすることができます。

 

カスタムプロパティは複数ソース(レベル)で指定が可能で、もし複数のレベルに渡り同じカスタムプロパティが指定されている場合は、下図のような順番で適用されます。

 

(14)カスタムプロパティの作成

※ここでは、ユーザに”ホスト名”を入力させ、ネットワークもプルダウンメニューから選ばせるようにカスタムプロパティとWeb Clientにビジネスグループ単位のフォルダを作成、仮想マシンを配置するカスタムプロパティを定義してみます。

 

① テナント管理者としてポータルにログインし、[管理] → [プロパティディクショナリ]をクリックします。

 

② [プロパティ定義]を選択し、[新規]をクリックします。

 

③ まず”ホスト名”のカスタムプロパティを作成しましょう。定義するプロパティはVMware社で公開ししているカスタムプロパティのレファレンスを利用します。(英語版は2017年12月に更新されています)

  • 名前 : Hostname ※ここはカスタムプロパティ名を正確に指定します。
  • ラベル : ユーザに表示されるラベル名
  • データタイプ : 文字列
  • 必須 : はい
  • 選択方法 : テキストボックス

上記の項目の他にはオプションで、定義するカスタムプロパティをすべてのテナントで共有するのか、ブループリントでの表示順序は何番目にするのかなども決められます。一先ず必須項目を指定したら[OK]をクリックします。

 

④ 今度はネットワークを選択できるカスタムプロパティを作成しましょう。もう一度[新規]をクリックします。

 

⑤ 今回の必要項目のみ指定します。

  • 名前 : VirtualMachine.Network0.Name ※ここはカスタムプロパティ名を正確に指定します。
  • ラベル : ユーザに表示されるラベル名
  • データタイプ : 文字列
  • 必須 : はい
  • 選択方法 : ドロップダウン
  • 値 : 事前定義
    • 名前 : ドロップダウンに表示するネットワーク名
    • 値 : 仮想マシンの割り当てるポートグループ名  ※Web ClientのNetworkからコピーしてくださいね。

[OK]をクリックし、カスタムプロパティを作成します。

 

⑥ 作成した2つのカスタムプロパティをグループ化してみます。[プロパティグループ]を選択し、[新規]をクリックします。

 

⑦ 以下の情報を設定し、[OK]をクリックします。

  • 名前 : プロパティグループ名
  • ID : 自動的に入力されます。
  • プロパティ : 作成したカスタムプロパティを追加します。また[申請に表示]にチェックを入れ、ユーザがブループリントをリクエストする際にカスタムプロパティが表示されるようにします。

 

⑧ プロパティグループが作成されました。

 

⑨ それではブループリントに作成したプロパティグループを指定します。[設計] → [ブループリント]からプロパティグループを指定するブループリントの[編集]をクリックします。

 

⑩ まず、既存のネットワークオブジェクトを削除しましょう。削除する理由はカスタムプロパティにて仮想マシンがプロビジョニングされる時に割り当てられるためです。

 

⑪ 続いて仮想マシンのオブジェクトを選択し、[プロパティ] → [プロパティグループ]から[追加]をクリックします。

 

⑫ 手順⑦で作成したプロパティグループを選択します。

 

⑬ プロパティグループ追加後、[マージされたプロパティ]をクリックすると指定されたカスタムプロパティの内容が確認できます。

 

⑭ [完了]をクリックし、ブループリントの編集を終了します。

 

⑮ 動きを確認しましょう。プロパティグループを指定したブループリントから仮想マシンをリクエストしてみます。ちゃんと”マシン名”と”利用ネットワーク”が選べられるようになっています。

 

⑯ プロビジョニングされた仮想マシンを確認してもちゃんとユーザが入力したホスト名と選択したネットワークが割り当てられていることが分かります。

 

⑰ では、今度は仮想マシンの配置フォルダを決めるカスタムプロパティを設定します。ここではビジネスグループ毎にフォルダを作成し、その配下に仮想マシンを配置するようにします。[管理] → [ユーザおよびグループ]を選択します。

 

※基本的にvSphere エンドポイントにプロビジョニングされる仮想マシンはすべてWeb Clientの”VRM”というフォルダ配下に配置されます。これだとテナントやビジネスグループが複数ある場合、管理しづらくなります。なので配置フォルダを決めるカスタムプロパティを設定し、フォルダ分けした方が管理しやすいと思います。

 

⑱ [ビジネスグループ]を選択し、カスタムプロパティを設定するビジネスグループの[編集]をクリックします。

 

⑲ [全般]タブのカスタムプロパティから以下の情報を入力し、[OK]をクリックします。

  • 名前 : VMware.VirtualCenter.Folder
  • 値 : 配置するフォルダ名 例)VRM/Kiiro <-仮想マシンはKiiroというフォルダに配置されます。

 

⑳ [完了]をクリックし、ビジネスグループの編集を終了します。これでDevGrp-01というビジネスグループユーザのリクエストでプロビジョニングされる仮想マシンはKiiroというフォルダの配下に配置されます。

 

㉑ 仮想マシンをプロビジョニングすると”VRM\Kiiro”フォルダ配下に仮想マシンが配置されることが確認できます。

 

ここまでがカスタムプロパティを作成し、指定する手順は終わりです。vRAで利用可能なカスタムプロパティは機能別、アルファベット別にグループ化されています。このカスタムプロパティを利用すると、より柔軟なブループリントを作成できると思います。

 

次回はvRO(vRealize Orchestrator)のエンドポイント作成について紹介したいと思います。

 

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[VMware] vRealize Automationの導入 (13)

 

(0) vRAの概要
(1) vRAのコンポーネント
(2) vRAのインストール
(3) テナント作成
(4) Active Directoryの追加
(5) エンドポイントの作成
(6) ファブリックグループの作成
(7) マシンプリフィックス/ネットワークプロファイルの作成
(8) ビジネスグループの作成
(9) 予約/予約ポリシーの作成
(10)ブループリント作成
(11)サービスカタログの作成
(12)ブループリントのリクエスト
(13)承認ポリシーの作成

 

さて、去年(!)まででユーザがブループリントをリクエストし仮想マシンがプロビジョニングできました。その際、ブループリントをリクエストしても特にプロセスが止まらず進んだかと思います。それは承認ポリシーが適用されていないためでした。

 

承認ポリシーは管理者がユーザのブループリントリクエストに対してリソースの利用を許可するかしないかを決めるプロセスになります。正直なところ、この承認ポリシーはなくてもvRAインフラを運用するのに何の問題もありません。むしろ管理者(または承認管理者)は一々、ユーザのリクエストに対して承認/却下をしないとならないので面倒かもしれません。:)  承認ポリシーが必要なシーンとしてはライセンス関連でのコスト管理やインフラに影響を及ぼすアイテムやアクションを提供する場合か、きっちりとインフラ管理部門がコントロールしたい場合などが考えられます。

 

承認ポリシーは”資格”と紐付きます。なので承認ポリシーは”サービスカタログ”、”アイテム”、”アクション”に対して適用が可能です。

承認ポリシーは”事前承認ポリシー”と”事後承認ポリシー”があります。

  • 事前承認ポリシー : 承認されない限りアイテムはプロビジョニングされません
  • 事後承認ポリシー : プロビジョニングはされますが、承認されない限りユーザに渡りません

 

※今回はマシンブループリントで仮想マシンをプロビジョニングする場合に承認ポリシーを利用する手順を紹介します。

 

(13)承認ポリシーの作成

① [管理] → [承認ポリシー]を選択し、[新規]をクリックします。

 

② 新規承認ポリシーとして”承認ポリシーのタイプを選択”を選択、対象タイプでは”サービスカタログ – カタログアイテム申請”を選び、[OK]をクリックします。

 

③ 承認ポリシーの名前とステータスを設定します。[事前承認]タブを選択し、承認レベルの追加をクリックします。

 

④ 承認レベル名と承認条件、そして承認者を設定し、[OK]をクリックします。[システムプロパティ]と[カスタムプロパティ]タブは特に設定しなくても大丈夫です。

※承認ポリシーはマルチレベルの承認ポリシー構成も可能です。が、今回は1回のみにします。

 

⑤ 事前承認のレベルが設定されたことを確認し、[OK]をクリックします。

 

⑥ 承認ポリシーが作成されたことを確認します。ちなみに手順①〜⑤を繰り返し、”事後承認ポリシー”も作りました。 🙂

 

⑦ 次は作成した承認ポリシーを紐付けます。[管理] → [カタログ管理] → [資格]順に選択し、承認ポリシーを提供する資格の[編集]をクリックします。

 

⑧ [アイテムおよび承認]タブからアイテムの[ポリシーの変更]で承認ポリシーを指定します。

 

⑨ ここでは作成した承認ポリシー2つをそれぞれ”CentOS 7-Minimum”と”Linux-Generic”に設定しました。承認ポリシーの指定が終わりましたら[完了]をクリックします。これで完了です。

 

⑩ では、動きを見てみましょう。ビジネスグループユーザでログインし、[カタログ]を選択します。承認ポリシーを指定したアイテム、2つをリクエストしました。

 

⑪ アイテムのリクエスト後、[申請]タブを確認すると、”事後承認ポリシー”を適用したアイテムは”処理中”で”事前承認ポリシー”を適用したアイテムは”承認待ち”であることが分かります。

 

⑫ 今度はテナント管理者としてログインします。[受信箱] → [承認]を選択すると手順⑪で”承認待ち”状態の申請ID ‘9’が追加されていることが分かります。[詳細表示]をクリックします。

 

⑬ 承認理由を入力し、[承認]か[却下]をクリックします。この承認ポリシーは[承認]をクリックします。

 

⑭ [申請]タブを確認すると、今度は”処理中”にステータスが変わっています。

※ちなみにテナント管理者やビジネスグループマネージャーは画面右上の[送信者]からビジネスグループユーザの申請内容も確認できます。

 

⑮ vSphere Web Clientから確認してみるとちゃんと2つの仮想マシンがプロビジョニングされています。

 

⑯ 再びテナント管理者のポータルを確認すると、今度は”事後承認ポリシー”を適用したアイテムのステータスが”承認待ち”になっていることが分かります。Web Clientで確認した時にはきちんと仮想マシンが作成されていましたが、事後承認ポリシーを指定したことによりユーザにはまだ渡されてない状態です。

 

⑰ これは[却下]をクリックしてみましょう。

 

⑱ するとステータスは”却下済み”に変わります。却下されたら、既にプロビジョニングされた仮想マシンはどうなるんでしょうかね?

 

⑲ はい。予想通り削除されます。 🙂

⑳ アイテムをリクエストしたユーザでログインして確認してみてもプロビジョニングされた仮想マシンは1つだけでした。

 

せっかくプロビジョニングしたのに、承認ポリシーで削除するのは無駄な気がしませんか? なので事後承認ポリシーを提供する場合はちゃんと考えましょう。:)

 

ここまでが承認ポリシーを作成し適用する手順でした。

次回はカスタムプロパティを作成し、ブループリントに適用する手順を紹介します。

 

 

[VMware] vRealize Automationの導入 (12)

 

(0) vRAの概要
(1) vRAのコンポーネント
(2) vRAのインストール
(3) テナント作成
(4) Active Directoryの追加
(5) エンドポイントの作成
(6) ファブリックグループの作成
(7) マシンプリフィックス/ネットワークプロファイルの作成
(8) ビジネスグループの作成
(9) 予約/予約ポリシーの作成
(10)ブループリント作成
(11)サービスカタログの作成
(12)ブループリントのリクエスト

 

一先ず前回までを構成したらでIaaSサービスとしての仮想マシンプロビジョニングを提供できるようになりましたので今回はユーザからサービスをリクエストする方法について紹介します。

 

(12)ブループリントのリクエスト

 

① まず8回でビジネスグループユーザとして追加したユーザでログインします。

 

② [カタログ]タブを選択すると、前回作成したカタログから資格が追加されたアイテムが表示されるはずです。プロビジョニングしたいアイテムの[申請]をクリックします。

 

③ アイテムの概要や仮想マシンのスペックを確認し、[送信]をクリックします。仮想マシンのリソースはブループリント作成時設定した最大値まで拡張できます。また設定した最大数の仮想マシンを同時にプロビジョニングすることも可能です。

 

④ アイテムのリクストが正常に送信されたことを確認し、[OK]をクリックします。

 

⑤ リクエストしたアイテムのステータスも確認できます。[申請]タブを選択するとユーザ自身がリクエストした内容が確認できます。今度はプロビジョニングのステータスも確認してみます。左側の “申請”番号か”詳細表示”をクリックします。

 

⑥ リクエストした内容が確認できます。右上の[実行情報]をクリックします。

 

⑦ 仮想マシンのプロビジョニング状態が確認できます。確認したら[OK]をクリックし、詳細表示を閉じます。

 

⑧ 仮想マシンのプロビジョニングが完了したら、リクエストのステータスが”成功”となります。

 

⑨ それではプロビジョニングした仮想マシンを見てみます。プロビジョニングしたアイテムは[アイテム]タブから確認できます。プロビジョニングされた仮想マシンが見えます。仮想マシンか”詳細表示”をクリックします。

 

⑩ プロビジョニングされた仮想マシンのストレージ、ネットワーク、スナップショットなどの情報がここで確認できます。左側に[アクション]メニューが表示されていることが確認できます。接続してみましょう。アクションのメニューから”VMRCを使用して接続”をクリックします。

 

⑪ “VMRCを使用して接続”のブラウザが別途開き、リモートコンソール接続が選択できます。VMRCがインストールされてない場合は、このページからVMRCをダウンロードもできます。

 

ここまでがブループリントを要求し、仮想マシンをプロビジョニングする手順でした。次回は承認ポリシー作成について紹介したいと思います。

 

 

 

 

[VMware] vRealize Automationの導入 (11)

 

(0) vRAの概要
(1) vRAのコンポーネント
(2) vRAのインストール
(3) テナント作成
(4) Active Directoryの追加
(5) エンドポイントの作成
(6) ファブリックグループの作成
(7) マシンプリフィックス/ネットワークプロファイルの作成
(8) ビジネスグループの作成
(9) 予約/予約ポリシーの作成
(10)ブループリント作成
(11)サービスカタログの作成

 

前回でブループリントまで作成しました。今回は4つの用語さえ抑えておけば問題ありません。:)

  • アイテム
  • サービスカタログ
  • エンタイトルメント
  • アクション

ブループリントの意味は”青写真”とか”図面”ですよね。この青写真を公開したのが”アイテム“です。このアイテムはサービス、例えばIaaSやXaaSなどにグループ化(カテゴリ化)できますが、このグループ化が”サービスカタログ=カタログ“です。

サービスカタログでアイテムをグループ化したら”誰=資格“に”どういう操作=アクション“をさせるかを決定することで、ユーザがセルフサービスポータルにログインすると下の図のように自分が利用できるサービスが表示されるわけです。

 

(11)サービスカタログの作成

 

① [管理] → [カタログ管理]をクリックします。

 

② [サービス]を選択、[新規]をクリックします。

 

③ 以下の必要な情報を入力し、[OK]をクリックします。

  • 名前 : サービスカタログ名(ユーザに表示されます)
  • 説明 : サービスカタログの説明(ユーザに表示されます)
  • アイコン : できれば格好良いやつにしましょう。:)
  • ステータス : 有効
  • 所有者 : サービスカタログを管理する管理者

他の項目は必要に応じて… 🙂

 

④ 作成されたサービスカタログにアイテムを追加します。サービスカタログを選択し、[カタログアイテムの管理]をクリックします。

 

⑤ カタログアイテムを追加しましょう。

 

⑥ サービスカタログに追加するアイテムを選択し、[OK]をクリックします。

※前回作成したブループリントを”公開”すると自動的に”アイテム”になり、一覧に表示されます。

 

⑦ 今度はアイテムのアイコンを変更してみます。(必須じゃありません) [カタログアイテム]を選択、追加されたアイテムの[構成]をクリックします。

 

⑧ アイテムのアイコンを指定して[OK]をクリックします。

 

⑨ 今度は誰に使わせるを指定しましょう。[資格]を選択し、[新規]をクリックします。

 

⑩ [全般]タブから以下の必要情報を入力し、[次へ]をクリックします。

  • 名前 : 作成する資格名
  • ステータス : 有効
  • ビジネスグループ : この資格を利用するビジネスグループ
  • ユーザおよびグループ : ビジネスグループユーザまたはグループ

 

⑪ [アイテムおよび承認]タブを選択し、まずはこの資格に対して提供するカタログサービスを”使用可能なサービス”から追加します。

 

⑫ 次はこの資格に対して提供するアイテムを”使用可能なアイテム”から追加します。

 

⑬ 最後にこの資格に対して提供するアクションを”使用可能なアクション”から追加します。アクションは提供タイプによって選択できる内容が異なります。このシリーズでは、全アクションを追加しました。 🙂

 

⑭ “サービス”、”アイテム”、”アクション”をそれぞれ追加したら[完了]をクリックします。これでサービスカタログの作成は終わりです。

 

⑮ 作成したサービスカタログを見てみましょう。手順⑩で追加したユーザでログインし[カタログ]タブを選択すると提供されているサービスが確認できます。

※Tenant管理者やサポートロールを持っているユーザであれば、画面右上の”次の代理”からユーザを検索、そのユーザに提供されているサービスとアイテムが確認でき、代理でリクエストもできます。

 

ここまでがサービスカタログと資格作成の手順でした。次は実際にサービスカタログから仮想マシンをリクエストしてみます。

 

 

 

 

[VMware] vSAN 6.2 Essentials 無料公開

vSAN界では有名な人物が2人います。Cormac HoganさんとDuncan Eppingさんがその2人です。

お2人ともにVMware社のSABU(Storage & Availability Business Unit)のCTOでありながらvSphere Clustering関連やストレージ、vSAN関連の有益な情報を数多く紹介しています。いつもお世話になっております! 🙂

 

この2人が執筆したEssential Virtual SAN (VSAN): Administrator’s Guide to VMware Virtual SANのvSAN 6.2対応版であるこの本を無料で公開してくれました。

Holiday gift: vSAN Essentials book available for free

vSAN Essentials e-book is now free

 

300ページに渡りアーキテクチャーをはじめインストール、ストレージポリシー、管理・運用、そしてトラブルシューティングまでvSANのすべてをカバーしています。vSAN 6.2版ではありますが、殆どの部分は現在でも十分活用できる内容ですのでvSANの管理者やこれからvSANを導入しようとする方には必読かもしれません。:)

 

改めてCormac HoganさんとDuncan Eppingさんに感謝の気持ちを伝えたいですね。:)

 

[VMware] vExpert 2018 応募開始

 

vExpert 2018の応募が開始されました。

vExpert 2018 Applications are Now Open

 

今年からはvExpert専用のポータルも用意され、応募もこのvExpert専用ポータルから行います。

 

vExpertになるとvExpert専用Slackチャネル参加やvExpert認定書、1年間の評価ライセンスなどのVMware社提供をはじめ、様々な3rdパーティが提供するメリットがあります。

Andrea Mauroさんのまとめ : vExpert 2017 Benefits

 

応募期間は2017年12月19日から1ヶ月間で、受賞者発表は2018年2月16日となっています。

 

2017年、VMware製品やテクノロジーに普及に貢献した方、VMware Loveな方は是非応募してみてください。:)

 

 

 

[VMware] vRealize Automationの導入 (10)

 

(0) vRAの概要
(1) vRAのコンポーネント
(2) vRAのインストール
(3) テナント作成
(4) Active Directoryの追加
(5) エンドポイントの作成
(6) ファブリックグループの作成
(7) マシンプリフィックス/ネットワークプロファイルの作成
(8) ビジネスグループの作成
(9) 予約/予約ポリシーの作成
(10)ブループリント作成

 

前回までで一応、vRAの形はできました。こんな感じです。(ビジネスグループや予約の数が違うだけ)

 

今回はvRAのコア機能であるブループリントの作成について紹介しようと思います。

 

ブループリントとはユーザ(利用者)によってオンデマンドでデプロイできるリソースです。ブループリントはシングル仮想マシンをはじめ、マルチ仮想マシン、vROのワークフロー(XaaS)やアプリケーション、NSXのコンポーネントまで様々な種類があります。

ブループリントは各アーキテクトのロールを持っているユーザが作成、管理できます。

ブループリントを公開、ユーザが利用できるようにするためには、アイテム化しサービスカタログへの追加、資格(エンタイトルメント)を割り当てる必要があります。これは次回に紹介します。

 

(10)ブループリント作成

① ブループリントを作成する前にWeb Clientにて”カスタマイズ仕様マネージャ”から新しいカスタマイズ仕様を作成しておきます。

 

② [設計] → [ブループリント]から[新規]をクリックします。

 

③ 次の情報を入力し[OK]をクリックします。

  • 名前 : ブループリント名で、ユーザに表示されます。
  • ID : ブループリント名を入力すると自動的に入力されます。
  • 説明 : ユーザに公開される情報を簡単に記入しておきます。
  • 展開の上限 : 同時に展開可能な仮想マシンの上限数
  • リース(日) :ブループリントでプロビジョニングした仮想マシンの利用期間
  • アーカイブ(日) :利用期間満了後、仮想マシン削除までの猶予期限

※ IDは編集が可能ですが、ブループリント作成後は編集ができないので分かりやすく、ブループリント名と同じにすることをオススメします。

※アーカイブを構成しない=仮想マシンを削除しない場合は’0’を設定します。

[NSX設定]と[プロパティ]は、今回は入力内容がないので飛ばします。:)

 

④ 実際にブループリントの内容を決められるブループリントデザイナーが表示されるので、[カテゴリ]の[マシンタイプ]を選択し、サブメニューの”vSphere(vCenter)マシン”を画面中央にドラッグ・アンド・ドロップします。

 

⑤ 今度は[カテゴリ]の[ネットワークとセキュリティ]を選択し、サブメニューの”既存のネットワーク”を画面中央にドラッグ・アンド・ドロップします。これで基本的なブループリント作る要素を揃えました。

 

⑥ まず、ネットワークを設定しましょう。手順⑤で追加した”既存のネットワーク”をクリックし、[全般]タブより[ネットワークプロファイル]を追加します。ここで表示されるネットワークプロファイルは9回目で紹介した”予約”作成で追加したネットワークのみ表示されます。

 

⑦ [IPアドレス範囲]でちゃんとネットワークプロファイルで指定した範囲が表示されることを確認し、今度は手順④で追加した”vSphere(vCenter)マシン”をクリックします。

 

⑧ まず[全般]タブより以下の情報を設定します。

  • ID :マシンブルプリントのユニークID(分かりやすいIDをつけます)
  • 説明 :作成するこのマシンブループリントの説明
  • 予約ポリシー :ブループリントが利用する予約
  • マシンプリフィックス :ブループリントプロビジョニングで利用するデフォルトマシンプリフィックス
  • インスタンス :プロビジョニング可能な仮想マシン数

※ 基本的に上記の情報は、ユーザに関連するものよりかは管理者のための内容になります。

 

⑨ [ビルド情報]タブより、以下の情報を入力します。

  • ブループリントのタイプ : サーバ
  • アクション : クローン作成
  • プロビジョニングワークフロー : CloneWorkflow
  • クローン作成元 : クローン作成で利用する仮想マシンのテンプレート
  • カスタマイズ仕様 : 手順①で作成したカスタマイズ仕様 (※カスタマイズ仕様名を合わせる)

※ブループリントのタイプは”サーバ”と”デスクトップ”に分かれます。

※アクションとはブループリントをデプロイする方法です。アクションの種類は次の4種類があります。

  • クローン作成 : 所謂フルクローンです
  • 作成 : 仮想マシンのみ作成します。よってゲストOSはユーザ側でインストールさせる方法です
  • リンククローン : お馴染み深いリンククローンです
  • NetApp FlexClone : NetAppストレージのFlexClone機能を使い、クローンを作成します

※プロビジョニングワークフローとはアクションによって実行されるワークフローです。ワークフローはアクションによってことなりますが、6つのワークフローが用意されています。

  • BasicVmWorkflow : 仮想マシンのみ作成します。(ゲストOSなし)
  • ExternalProvisioningWorkflow : クラウド基盤のイメージを利用し仮想マシンを作成します。
  • LinuxKickStartWorkflow : Red Hat系のKickstartやSUSEのautoYaSTのようなLinuxの自動インストール方式を使い、仮想マシンを作成します。
  • WirtualSccmProvisioningWorkflow : System Center Configuration Managerを利用し仮想マシンを作成します。
  • WMImagerWorkflow : WinPEを利用し仮想マシンを作成します。
  • CloneWorkflow : フルクローン、リンククローン、NetAppのFlexCloneなどのクローン機能を使い仮想マシンを作成します。

 

⑩ [マシンリソース]タブを選択、仮想マシンに割り当てるCPU、メモリ、ディスクの”最小値”と”最大値”を指定します。これでユーザはブループリントをリクエストする際に必要に応じて仮想マシンのスペックを変更でいます。

※ただし、ディスクの場合はテンプレートのディスクサイズが自動的に最小値になり、それ以下に減らすことはできません。

 

⑪ [ストレージ]タブでは追加でディスクを割り当てる場合利用します。ここでは追加しません。また”ストレージ予約ポリシーの表示と変更の許可”にチェックするとブループリントリクエスト時、ユーザがストレージを選べられるようになります。この内容は別途紹介したいと思います。

 

⑫ [ネットワーク]タブを選択、手順⑥で指定したネットワークプロファイルを選択し[OK]をクリックします。

[セキュリティ]、[プロパティ]、[プロファイル]は今回は設定しません。

 

⑬ これで基本的なマシンブループリントの作成は完了です。よく見ると作成したブループリントのステータスが”ドラフト”であることが分かります。”ドラフト”ではユーザに公開されません。なので[公開]をクリックしユーザに公開できる状態に変更します。

 

⑭ 無事公開されステータスが”公開済み”に変わったことを確認します。

 

ここまでがブループリント作成の手順でした。次回は実際にユーザにサービスとして公開する手順を紹介したいと思います。