[VMware] vSAN iSCSI Target (VIT)について

 

※このエントリーは、vExperts Advent Calendar 2017に参加しています。

 

※今年6月に作成した内容なので少し古いかもしれません。

 

vSAN 6.5よりiSCSI Target機能が追加されました。このvSAN iSCSI Target(VIT)はvsanDatastore上にiSCSI Target用LUNを作成しリモートサーバに提供できる機能です。簡単に言えば、vsanDatastoreの一部をiSCSIボリュームとして利用することができます。この機能はNutanixのような他のHCIでも提供している機能です。

 

vsanDatastoreは、NutanixのStorage Containerとは 異なり、vSANクラスタメンバー以外はアクセスができません。なのでこのVITを利用するとvSANクラスタメンバーでないサーバからもvsanDatastoreを利用することができます。要はvSANを構成するとただのiSCSIストレージも使えるということです。しかもストレージポリシーよってしっかりと可用性を確認しながらです。 🙂

 

それでは簡単にVITを構成する方法について紹介します。

① iSCSI Targetサービスを利用するためには、まずサービスを有効にする必要があります。サービスの有効はクラスタの[構成]の[iSCSI Targets]を選択し、[編集]をクリックします。

 

② サービスの有効化にチェックし、次の情報を設定します。

  • Default iSCSI Network : iSCSI通信で利用するvmkernelを選択します。
  • Default TCP port : デフォルトiSCSIポートの3260を利用します。(もちろん環境によって変更も可能です)
  • Default authentication : iSCSI targetとinitiator間の認証方法を指定します。(検証環境のため、認証は設定していません)
  • Storage policy for the home object : 作成するiSCSI target情報(メタデータ)を保護するストレージポリシーを選択します。

 

③ サービスが有効化されたらiSCSI Targetを作成します。

 

④ iSCSI Targetの情報を指定、 iSCSI Targetを作成します。

  • Alias : 分かりやすいiSCSI Targetのエイリアス
  • Storage Policy : iSCSI Targetを保護するストレージポリシー

 

その他の項目はiSCSI Targetサービス有効化の際に指定した値が自動的に反映されます。

  • LUN ID : 作成する論理ボリュームIDを指定します。(デフォルトの0をそのまま使ってもOKです)
  • Alias : ボリュームのエイリアスを指定します。
  • Storage policy : LUNを保護するストレージポリシーを選択します。
  • Size : LUNのサイズを指定します。

 

⑤ iSCSI TargetとLUNが作成されたことが確認できます。上図ではiSCSI Targetのオーナーノードが”n-esxi65-09″であることも確認できます。

 

⑥ 接続させるiSCSI initiatorを追加します。initiatorとしてはWindows Serverを用意し、”iscsi initiator”と”MPIO”機能を追加しました。

 

⑦ iSCSI initiatorからiSCSI Targetを追加すると普通のiSCSIストレージと変わらず、ボリュームが追加されます。追加したボリュームをオンラインしてフォーマットしたら完了です。:)

 

⑧ [監視]タブの[vSAN]→[iSCSIターゲット]よりiSCSI Targetがストレージポリシーによって保護されていることが確認できます。

 

⑨ vsanDatastoreを参照すると仮想マシンと同様、ディレクトリが作成されLUN用仮想ディスクも作成されていることが確認できます。

このVITは、他のiSCSIストレージを構成するのと同じ設定で構成します。なので簡単に構成し、利用できます。
6.5では次の制限事項があります。
まず作成したLUNを共有ボリュームとして利用することができません。ということはWSFCのようなゲストクラスタリングのように複数のサーバによる共有ストレージ領域としての利用は残念ながらサポートされません。(NutanixのABSの場合は共有ストレージ領域としての利用もサポートされています)
ただし共有ストレージを使用しないExchange ServerのDAG構成やSQL Server AlwaysOn Availability Groups 、DFS-Rといったアプリケーション側でクラスタリング構成が可能な場合はサポートされます。
またESXiホストからの接続もサポートされません。

 

iSCSI Targetのオーナーノードの”メンテナンスモード切り替え”時、IOが自動的にリダイレクトされません。(おそらくこれが一番致命的かと…) オーナーノードをメンテナンスモードに切り替えるとiSCSI Targetと切断されます。残念ながら今のところ… 汗 ただしメンテナンスモードではなく”再起動”の場合は他のESXiホストにオーナーノードが変更されます。

 

まあ、結論… まだまだ本番環境での利用には時期早々ということですな…

検証される方は以下のガイドをご参照ください。

iSCSI target usage guide

 

ちなみにNutanixのABS(Acropolis Block Services)ついてはここの投稿をご確認くださいねー

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